こころ・身体・踊る♪伝える力コンサルタント 金崎敬江さんインタビュー
その人の魅力を最大限に引き出したい。
その人がその人らしく輝くお手伝をしたい。
そして私が一番やりたいことは、
目の前の人が笑顔になること。
静かに優しく微笑みながら、ご自身のお仕事について語る金崎敬江(かなざき ひろえ)さん。
彼女は27年のキャリアをもつ俳優、演出、振付のプロフェッショナルであり、また、「みえるからだほぐし」という整体ボディケアをするセラピスト、セールスに必要な表現力俳優メソッドというオリジナル講座を開催する講師、そして、ご自身が主宰するレーベル「miel(ミエル)」のプロデューサーでもある。
こんなにマルチに活躍されている姿に自然と興味が惹きつけられる。
このマルチな活動を総じて「伝える力コンサルタント」名乗っておられるとのこと。
今日はこのインタビューの中で、金﨑敬江さんの「伝える力コンサルタント」としての在り方と、それを支えている根幹(コア)を探ってみたいと思います。
Contents
伝える力コンサルタントとは?
私の27年の俳優の経験から思うに、人が最高のパフォーマンスを発揮する時って「その人の身体と心が繋がっている時」なんです。
とお話される敬江さん。
ーさすが、俳優さんの視点はとても興味深いです。敬江さんのお客様は、自己表現したい俳優さんから、自分の能力を最大限に引き出したい営業マン、人の能力を引き出すお仕事のコーチ、コンサルタントの方、そして体に不調を抱えている方など本当に様々だと思うのですが、「伝える力」と「心と身体の繋がり」について、もう少し詳しく聞かせていただけますか?
そうですね、例えば俳優は、演じる時に、「喜怒哀楽の感情」を創る必要がありますよね。
私の場合、それぞれの感情を「身体」から作るんです。例えば怒りの身体の状態、身体の緊張感、顔のこわばりなどを。
そうすると、その身体から怒りの感情が湧いてくる。
miel #003 『す き と お り 』(2014) photo by 三浦 麻旅子
逆に言うと、身体が無意識に固まってしまっているところには「感情が張り付いている」ということなんです。
それを身体を緩めてほぐしていくことで、そこに張り付いていた「感情」が感じられるようになり、そしてそれを感じきることで、やがて解放されていくんです。
また、人によっては「怒りを感じている」とずっと思っていたのに、身体が緩んでいくと、実はそれは悲しみだったと気づかれることもあるんです。
怒り続けても、悲しみが感じられないと、それはいつまでも引きずってしまうので、そこにあるものを本当に感じるというのは大事なことなんです。
ー言葉。感情、これは心ですよね、この心の状態と身体の状態を一致させることが心と身体を繋ぐことになり、
そして、それが繋がって一致したときに、その人本来のパフォーマンスが発揮されるということなんですね。
例えば、セールスマンが本当は身体がガチガチにこわばっているのに、笑顔でアピールしていて、
でもこちらに伝わってくるのは、不自然な感じの印象っていう時がありますよね。
心と身体の状態が一致しているというのは、余計なところに力が入っていなくてリラックスしている状態ということなのでしょうか?
そうなんです、心と身体が不一致で、不自然さが伝わってしまっているとき、それが本当にもったいないなぁって思うんです。
身体を緩めてニュートラルになれば、「らしさ」がそのまま伝わるのになぁって思います。
長野 野尻湖畔でのからだワークショップ(2018) photo by 綿貫みどり
ーなるほど、「伝える力コンサルタント」とは、身体と心の繋がりを取り戻して、その人、本来の魅力や能力を発揮させるためのプロデューサーの役割ということですね。
はい。
みえるからだほぐしで自分の状態を整え、自分自身を発揮できるようになる。
お仕事などでは自分の想いをニュートラルな身体で伝えられるようになる。
俳優を演出することで、その人がもっと活躍し飛躍していく。
私のサービスメニューはいつくかありますが、「根本にある想いやあり方」はひとつです。
そして、魅力や想いを「みえる化」して伝える力がアップすると勝手にファンが増える!人気者になれる、これってモテるってことだな~と思うんです。
ーなるほど、「モテ力」もひきあげてくれるんですね(笑)
はい。モテ力強化プロデューサーです^^
それでは「心と身体を繋ぐことでその人の魅力やパフォーマンスを発揮する」このオリジナルメソッドを生んだ敬江さんが歩んでこられた俳優の道をお伺いしたいと思います。
十七戦地『あさどらさん』(2019)博多の老舗茶舗4代目店主 朝戸凛子役 photo by 和田 咲子
演劇をはじめたきっかけと劇団東京オレンジ時代
ー演劇を始めたきっかけは何でしたか?
一番最初は、幼稚園の学芸会だったんです。その時に「みんなから上手だ~って褒められて・・・(笑)」
父は建築関係の仕事、母はお料理教室をやっていました。だから、「ちょっとしたアイディアひとつでいろんなものを作りだせる」というその楽しさは幼い頃から知っていました。
ーなるほど、そこから自然と将来は俳優になるという想いをもち、それを叶えてこられたんですね。高校時代も演劇部だったとのことですが、本格的には、早稲田大学に入ってからとのとこですね。
ちょうど大学で「東京オレンジ」という劇団が旗揚げしたばかりでそこに所属しました。あの俳優の「堺 雅人」さんと一緒に顔を突き合わせてやってたんですよ。
『 み え ぬ 』(2018)終演後 東京オレンジメンバーが集う
その劇団がちょっと変わっていて、演出、台本がほぼない「即興(エチュード)で芝居をつくる」タイプの劇団だったんです。普通のお芝居は、台本があって演出があって、俳優はその世界観を演じていくのですが、劇団オレンジでは、即興で芝居をつくるわけですから、本当に、自己表現を自分でしないと生きていけない世界だったんです、だから自分の創造性というのは相当鍛えられたと思います(笑)
ーなるほど、自己表現と身体の使い方、感情を作ること、表現することを、まさしく実践の中で培われていったのですね。
俳優からプロデューサーへの進化
ー俳優業から今のプロデューサー的な役割に変化していかれたことですが、そのきっかけは、なんでしたか?
そうですね。さっきもお話しましたが、幼稚園の時に学芸会で始めたのがきっかけで、それからまっしぐらに俳優の道を進んできたんですが、実は、動機は「うまくできて褒められた、両親に認められた」っていうのが一番、大きかったんですよね。
2歳下の弟が身体が弱かったこともあって、弟に両親の関心が行ってしまってい、親からは認められていない、ずっとお姉ちゃんとして我慢してきたとか、実は、幼い頃から自己否定感というのはずっとあったんです。
本格的に俳優業をやり始めてからも、「舞台で、前に出て目立っている方が、人から認めらていることだ」って。
しばらくずっとそう思っていました。前に出て活躍できて認められた時に自分の価値を感じる。
でも、そうやって活動していると、俳優業も大好きだけれども、どこかいつも崖っぷちで頑張らないとって気負いとか緊張感があった。
miel #004『 や み つ き 』(2016)photo by 三浦 麻旅子
ある時、これって結局「両親に認められたい」っていうこの動機からずっとやっているんだなぁって、気づいたんです。そうしたら、そこにこだわる必要がなくなって。
俳優をやっていてわかったのは、俳優の仕事は勝ち負けじゃない価値観に基づいているということ。
賞をもらうからすごい俳優なのではないし、賞などなくても素晴らしい俳優がいる。そのすごいとか素晴らしいと感じる俳優は、心を動かしている。感動を与えられる。自分のからだを通して作品の中に生きているだけ。
主役だけがそこに在る訳じゃない。そこに必要なら、居るだけ。って役割も不可欠な存在なんだってわかってきた時に、「そこに必要だったからという魂の役割」みたいのがその場所を与えてくれているんじゃないかな、って、ふと思ったことがあって。
そうしたら、この作品のために、相手役のために、どうしたらいいのだろうと考えるようになったんです。
志太こどもミュージカル(2019)振付指導中
ー敬江さんの中で、ふと、何かがほぐれたんですね?
そうそう、ほぐれたの(笑)
それに気づいたら、私は人をプロデュースするのが好きで、そして得意で、そっちの方が自分の力量が発揮できることに気づいたんです。
そうしたら、どんどん人の役にたてて、喜ばれて、またあれもこれもと、役に立てるサービスがどんどん出来ていったんです。
でも大事なのは、私という存在。私らしさ。私にしかできないことだと思っています。
ー素敵です、ご自身の正直な想いに気づくこと、それを許していかれたことが。敬江さんの今のマルチな活躍は、このプロセスがあったからなんですね。
「心と身体を一致させて、その人の本当の能力を発揮する」これは敬江さんが自身が実体験で人生の中で経験されてきたからこそなんですね。
なぞフェス 金崎敬江演出デー『ひうからり』(2019)
ピエロとmiel(ミエル)そして未来へ
小さい頃から「ピエロ」に憧れていたと語る敬江さん。その理由は、ピエロには、「涙の顔」と「笑顔」が一緒に描かれているから。
本当は悲しいのに、人を楽しませることをしているでしょ。そんなピエロに健気さを感じるし。これが本当に人を楽しませることだなぁって小さい頃から思ってたんです。
俳優さんの多くが憧れの作品や俳優を目指して、自分もそんな存在になりたいとそう思う中で「ピエロ」という存在に魅了されていた敬江さん。
そんな敬江さんが主宰される劇団「miel(みえる)」のコンセプトは、こちら側のメッセージやストーリーを発信するのではなく、創り出されている作品を観客が自由に感じ、そこから自分自身の内側に問いかけたり、何か見つけ出す、芝居が終わってからも余韻と感情のプロセスが続いていくそんな場にしたいという。
幼稚園の頃から、自己表現、創造力をまさしく模索し、日々、実践してこられた金﨑敬江さん。
彼女のこれからの創造したい未来について聞いてみました。
miel #003『 す き と お り 』(2014)photo by 三浦 麻旅子
将来はカリスマになりたい
カリスマになりたいというのは、自然とか宇宙とか、そのもののパワーに寄り添うというか。そこにある、納得せざるを得ない感覚、腑に落ちる感覚を渡せるような、そんな存在になれたらなぁと思っています。
「目の前の人を笑顔にする」をモットーとしているのは、そういう人が増えていったら世界平和になるなって思っているからなんです。
小さい時から、争いごとって本当に嫌いで(笑)
ちょっとした電車の中での諍いみたいなものから、国同士の戦争まで、結局は価値観の違いを認められないから起きていて、自分に迎合させようとするから起こってると思って。
だから「いろんな価値観あっていいんだよ」って認めることと、そして「自分の持っている価値観に固執しなくてもいいんだよ」ってことが、身体でわかる場をつくりたいんですよね。
犬、大好き。宮古島で出会った仔犬たち。(2019)
そして、目の前の人を笑顔にする、そんな場が大きければ大きいほど、影響力があればあるほど、世界平和に一気に近づけるじゃないですか。
だから近々、将来的にやりたいのは、価値観を変えるようなイベント、エンターテイメント。そんな場づくりです。そのプロデュース、企画・運営していきたいなぁと思っています。
そのためにも、もっと自分の影響力を大きくしていきたいし、たくさんのものを受けとれる大きな器になっていきたい。なによりそんなことは1人じゃできないことだから、応援してくれる人を増やしていきたいなぁって考えてます。まずは、全国に拠点をつくっていこうと、動き始めました。
静岡から伊勢神宮に向かう 早朝の新幹線(2019)
人を笑顔にしたい、そして世界の平和に貢献したいという想いは、もっと影響力をもつカリスマになりたいという、さらに大きなチャレンジへと後押ししている。
そして、そのカリスマとは、よりその人自身が内なる自分とつながり、自然や宇宙の完全な調和の中で「その人らしさ」を生きること、それが許させる世界感をプロデュースするプロデューサーなのだと受け取りました。
まとめ
演劇、映画、TVドラマの世界は、一般的には、それを観る観客側の私たちにとっては現実ではなくて、いわゆる創られた虚構の世界、現実でない、非現実に没頭させてもらう楽しさがある。
俳優・金崎敬江さんから伝わってくるメッセージは、リアルな世界で、自分自身らしく生きること。
俳優として、数多くの人々演じ、多くの人生を生きてこられた彼女が行きついたのは、自分の身体と心が繋がることで、本当の自分自身と繋がっていくということ。
虚構と現実、数多くの人生とたった一人の自分の人生、涙と笑顔のピエロ。
脚光を浴びる俳優と、陰で輝かせるプロデューサー。
身体を自由に使い、心を繋げ、それを自在に操り、光と陰でできた世界を味わい楽しむことを教えてくれているように感じる。
敬江さんが伝えるメソッドは、単にテクニックではなく、彼女自身の人生から学んできた「あり方」から生み出されたもの。
だから、自分の最高の魅力を発見し能力を発揮したい人は、「伝える力コンサルタント」金崎敬江さんに心を開いて、より自分自身になっていく扉をノックし始めるのだと思う。
伝える力コンサルタント・メニュー
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ーみえることごと あなたのからだはあなたがけの宝物 想像を超えるあなたへー
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「セルフケアの伝道師たち」
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