循環するエステサロンーマリアムーン
「循環」というキーワードはこれからの時代の基盤になる言葉です。
持続可能な暮らし方が、今、注目を浴びていますね。
人は、より自然と繋がって、そして自然の生態系から学ぶことがあるのだと思います。
「循環」とは、自然そのものです。
そして、「ありのままの姿で美しい」のが自然です。
「循環するエステサロン」と、ちょっぴり突拍子もないタイトルは、五反田にあるプライベートサロン「マリアムーン経営」田實(たじつ)かおりさんをインタビューする中で、インスピレーションとして浮かんできたメッセージでした。
そして、今からご紹介する、エステサロン・マリアムーンさんの
「美しくなる秘訣」とはこの「循環」にヒントがあるのです。
このインタビューを通して、エステサロン経営 田實かおりさんの魅力と、美しくなる秘訣に迫りたいと思います。
Contents
田實かおりさんってどんな人?
photo by Toshihiko kagawa
ほんとは…憧れているのは「女優の井川遥さん」みたいな、しっとり系の女性なんです。
でも、わたしキャラじゃないし。...(笑)
出だしからご自身のことをこんな風にお話ししてくださるかおりさん。普通に話しているだけで、笑いが絶えず、楽しい気分にさせてくれる女性です。
自分自身じゃないものになるには、「そんなキャラ」をつくらなきゃならないでしょ。
そして、無理に期待に応えようとしてしまったり….そういうことが多くなって。
結局、疲れるんですよね。(笑)だから、わたし、自然体がいいんです。
マリアムーンのコンセプトも「そのままの自分の美しさを外に表現しましょう」っていうものなんです!
マリアムーンのコンセプトのように、ありのままを受け入れていくにはこれまでのプロセスと数々の学びがあったと話されます。美容に関わられたきっかけと、エステで大事にされている考え方の基盤を伺いました。
美容に関わったきっかけ
小さい頃から「綺麗になること」に興味があったように思います。どちらかというと、メイク品よりもスキンケア品が好きでしたね。
キラキラしたボトルを、「見ているだけで幸せ♡」みたいな気持ちになって….
化粧水をつけて、また幸せ~♡みたいな(笑)
それで大人になって、エステに通ってみたくなったんです。でも、ほら、私たちの頃って「エステ」ってちょっと怖かったでしょ。
ーあ、ありましたね、20回券、購入させられるとか?
そうそう、ローン組まされるとか…(笑)興味はあるけど、怖い、でも、行きたい!
で、勇気を出して行ってみて….
結局、ローン組んじゃって(笑)
ー(笑)
でも、エステに通い始めて、自分でやるケアと、エステを受けることの違いがよくわかったです。
人の手の温もり、エステティシャンさんからスキンケアを受けて癒される感じ…
エステっていいなぁって。
その後、結婚して子供ができてから美容にもそんなにお金がかけられなくなって、自分で本を読んだり、動画を見たりして勉強してたんです。で、近所に子連れで行けるサロンができたときに久々にいってみたんです。
そうしたら、自分でケアするのもいいけど、丁寧に触れてもらいながらやってもらうと、なんだか真に沁みてくる…..こんなリラクゼーションがあるんだ!
改めて、「私もやってみたい!」と思ったがのきっかけです。
ーなるほど、エステの魅力にはまって、実際にご自身でもエステのお仕事をやる方になったんですね。お仕事にされて、一番の喜びってどんなことですか?
不思議なんですけど、お客様にをエステしながら、自分が満たされていることに気づいたんです(笑)なんていうのかな?
その人にして差し上げているんだけど、自分がエステをしてもらっていた時の癒される感じ….それ感じを感じるんです。
ーそれはすごく興味深いですね。
エステの中で大事にされている考え方
ーエステティシャンがエステをしながら自分が癒される、お互いが満たし満たされあっている、そんな印象です。こんな素敵なエステをされている中で、かおりさんが大事にされていることはどんなことですか?
そうですね。前職の某大手化粧品会社でエステティシャンをしていたときに学んだ考え方なのですけど、ホリスティック美容という考え方です。
ホリスティックというのは「すべては繋がっている」ということ。
こころ・健康・美容(お肌)は繋がっている。
だからエステのカウンセリングをするときは、見えているお肌の症状や外見の悩みだけでなくて、「すべては繋がっている」ということに焦点を当てて、お客様のお話を聞くんです。そうしたら、少しずつ、心のこと(内面)のことを話してくださるようになったんです。
人間関係のこと、「こんな風になっていきたいけど、まだできない・・」というような、ご自身の内側の悩みを聞かせてもらえるようになるんですね。
そんなお話を聞いた後で、施術をするので、施術中にリラックスして寝てしまっているお顔をみながら「いい方向に行ってほしいなぁ、絶対大丈夫♡」って想いで施術しているんです。
気づいたら、その方へ祈りのようなものを込めてやっているときがあるんです。(笑)
それが幸せなんですよね。
ー素敵ですね。
だから、名刺の肩書に、「エステラピスト」って書いてあるんですね。エスティシャンではなくて、エステ+セラピーという意味なんですね。こんな風に自分自身そのものに繋がってくれる時間ってなんてありがたいんでしょう。
月に1回90分はデトックスDAY
女性は日々、家事、育児、仕事である意味、戦っているって思うんですよね。女性らしさを忘れて、日々過ごさざるを得ないことがある。
その状態はお肌にも表われてくるんですよね。だから、月に1回90分は、自分の内面のことを話して、人の手で丁寧にケアをしてもらって、ちょっとした贅沢を自分にプレゼントしてあげてほしいなぁって思っています。
サロンで、内面の疲れとお肌の疲れを癒して取り除く、毎月一回のデトックスをして、ピカピカになって新しくスタートしてほしいです。
寄り添える理由は実は挫折にあった
先ほどから、お客様に寄り添っていく姿勢がとても愛にあふれているなぁと感じますが、それはどこからきているんですか?
実は、わたしは2回、離婚をしているんですね。一回目の離婚は24歳の時ですが、その時に自分の子供と会えないようになってしまって。
絶望感を経験したんです。もうこんなに苦しくて辛いことはないっていうくらい。
でも、時が経って、こうして今、笑って幸せを感じることができている。だから、今、お客様が抱えている悩みとかも、「絶対、大丈夫」ってその想いが強くなるんです。
「この想い届け~」って思って、エステをしています。
こんな風に語ってくださる「かおりさん」インタビューを終わろうとした最後に、マリアムーンの美しくなる秘訣となる、ある不思議な現象についてお話してくださいました。
美しさはすべて自然の中に
さっきも、お客様にをエステしながら、自分が満たされていることに気づいたってお話をしたんですけど、実は、施術後、お客様のフェスラインが上がっているのと同じように、
「自分のフェイスラインも上がっている」ことがよくあるんです(笑)「あれ?私まであがってる」って。これってどういうことなのかなって思うんですよね。
お客様の想いと自分の想いがお互い繋がっている、お互いのエネルギーを交換しているというような、なんていうか。。。双方が「循環している」そんな感じです。
ーなるほど、お客様とかおりさんの間に、「循環の流れ」が起こっているんですね。エステする方からされる方、というような一方通行のエネルギーよりも、お互いのエネルギーが循環している方が、よりパワフルな流れというイメージが湧いてきますね。
マリアムーンというサロンに込められた想い
マリアムーンは、マリア様のマリアと、月を組み合わせた言葉です。
穏やかな愛情と、柔らかに照らしてくれる
月明かりのような優しさ。
女性なら誰もがもつ本質。
この女性本来の魅力が、自然体で、ありのままの美しさが自ら溢れだすように。
という想いを込めています。
エステの施術を受けるって、最初は、ちょぴり怖いと思うんですよね。知らない人に触れられることとか、ほんとに効果があるのかなぁ?とかね。
だからエステティシャンとの信頼関係が本当に大事。お客様に安心して委ねていただいて、そして、その方の「ありのままを溢れさせることが鍵」だと心がけていますね。
ーなるほど、エステというとお肌や目に見える部分をケアするように考えられがちですが、実はこころの曇りを取り除くこと、自分に自信をもつこと、そして、エステティシャンとの信頼関係といった目に見えない部分が「より美しくなる」ことの大事なエッセンスだということに気づかされました。
今日は、素敵なお話をありがとうございました。
まとめ
循環するサロンと名付けてみましたが、インタビューの冒頭で紹介したマリアムーンの「エステの美しさの秘訣」はエステラピストであるかおりさんとお客様の目に見えない繋がりの中で、
人はありのままを受け入れて美しくなれる
という自然の力が引き出されているのを感じました。
自然は受け取ることと、与えること、という循環の中で成り立っています。受けとることで自分を癒し、自分の本来の力が引き出されることで人に与える。その循環がその人らしさという自然の美しさへと導いているのではないか?と、感じさせられました。